アメリカとイギリスの公的医療保険
アメリカでは、日本では当たり前となっている医療費3割負担のような仕組みがずっとありませんでした。日本では、高齢者は1割の医療費を負担し、それ以外の人は3割負担するのが当たり前です。この制度によって、病気やけが、手術、入院の必要となる大きな病気をしても、3割の医療費の負担で済んでいるのです。
アメリカでは、高齢者や低所得者には手厚い保険制度があるのですが、ずっと普通の一般の人向けの公的医療保険がありませんでした。日本の制度を当たり前と思っている私達には、信じられないような事実です。
これでは、一般の人でも病気になった時の負担が重すぎるという声は、以前からあったようです。現に、過去何度か公的医療保険の構想が練られていました。クリントン政権時に、大統領夫人のヒラリー・クリントンにより構想が練られたことがあったのですが、民間の医療保険会社の強い抵抗に負けてしまう形となり、その案は頓挫した状態となっていました。
しかし、2010年3月23日に オバマ米大統領は、医療保険改革法案に署名し、同法は成立しました。このおかげで、今後10年間で3000万人以上の無保険者を解消するであろうと言われています。
大統領は「約1世紀におよぶ取り組みを1年以上の論争を経て、ついに医療保険改革法案が米国の法となる」とコメントしました。こんなに成立までに年月が必要だったなんて、実に大改革であったことがわかりますね。
また、イギリスの公的医療保険制度はどうかというと、保険の仕組みを使っているのではなく、税を財源とした国民保健サービス、NHSと呼ばれる公的医療保障制度を国が運営しており、実に保険制度は、国によって様々です。
